犬は現代ではすっかり人間のパートナーになっていますが、両者の関係性は時代ごとに少しずつ変化しています。その証左とも言えるのが、飼育形態の変化です。つい最近までは室外に犬小屋を設置してそこで飼うのが普通でしたが、今では外に置き去りにするのはか可哀相だと考える飼い主が圧倒的多数を占めます。この室内飼いは犬と人間との距離を縮め、愛犬を家族のように扱う人も増えています。そう考えると、大昔はまた違った関係性を人間と犬が築いていたと推測することが出来ます。実際のところはどうだったのでしょうか。まず犬の起源とも言うべき狼の足跡を見ることにしましょう。狼が犬の原型であることは間違いありません。それは犬の学名に狼を意味するラテン語が使用されていることからも分かります。もちろんDNAのレベルでもその説は立証されています。因みにジャッカルは犬の祖先ではありません。狼は40万年前には生息していましたから、その頃から人間との関係性を築いてきました。狼と人間が仲良くなるきっかけは、人間が日々行う狩猟だったと言われています。人間の近くにいると、狩猟で得た動物の一部を貰えることを彼らは学んだのです。もちろん狼自身も狩猟を得意とする動物ですが、餌をくれる人間に親しみを抱いたことは間違いないでしょう。そして人間のライフスタイルが狩猟生活から集住生活に移行した時、狼は今で言うところの野良犬と飼い犬の中間ポジションに立っていました。ところでこの狼がどのような経緯で犬に変わったのかはよく分かっていません。タイミングすら正確に把握されておらず、今後の解明が待たれます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です